イスラム教と保険:エジプト人は保険に入らない!?

イスラム教のモスク

 

みなさん、保険には入っていますか?

日本人は、特に、30代を過ぎた頃から、多くの人が保険に入りますよね。

その保険、イスラム教では禁止されてるって知っていますか?

エジプトは、9割がイスラム教の国。

つまり、エジプト人のほとんどが保険に入らないことになります!

じつは、わたしもエジプト人の友人に教えてもらうまで知りませんでした。

 

今日は、イスラム教が保険を禁じている理由について紹介します。

イスラム教では、結果が不確かだったり、不明な取引をすることは、認めていません。

「ガラル」(アラビア語で「不確実」という意味)と呼ばれ、イスラム法で禁止されています。

保険は、将来の保険金支払いやその金額に対する不確実性から、「ガラル」に反していると考えられているそうです。

また、イスラム教では、賭博をすることも、認めていません。

ギャンブルも禁止なのです。

アラビア語で、賭博は、「マイセル」と呼ばれ、保険は「マイセル」であると考えられているのです。

少額の保険料を払い、万一の場合には、払った保険料よりもずっと高額な保険金を受け取ることになる保険。

逆に、なにも起こらなければ、保険料は失うことになるので、「マイセル」の教えに反するというのです。

したがって、イスラム教が認めていない要因(不確実性、賭博性など)を含む保険は、禁止されているのです。

日本では、当たり前の保険が、イスラム教にとっては、良くないものとされているなんて驚きですよね。

ちなみに、イスラム教では、利子についての考え方も日本とは違います。

日本では、銀行に預金し、預金金利の利子を受け取ることは、当たり前ですよね。

それも、高ければ高いほどいいですよね。

しかし。エジプトでは、イスラムの教えにより、その利子を受け取ることを良しとしないエジプト人も多いんです。

銀行の定期預金金利が10%もあるのに、です!

もったいないですね。

 

 

じゃあ、イスラム教の人に保険のニーズはないの?

気になりますよね。

どんな人でも安心・安全は確保したいものです。

実際には、イスラム社会でも、生活を守るために、保険のニーズはあります。

最近では、日本の保険会社も、マレーシアや中東のイスラム教徒向けに、イスラム保険事業を拡大しているようです。

そのイスラム保険を「タカフル」といいます。

「タカフル」は、アラビア語で「相互扶助」という意味です。

この、相互扶助を意味するイスラム教徒向けの保険「タカフル」は、少額の保険料で、多額の保険金を得る場合の不確実性を排除したり、集めた資金を運用するには、利子を回避するなど、イスラム教の教えに合わせた保険になっています。

これなら、イスラム教の人も、安心して保険に入れますね。 

このタカフル。エジプトでも、カイロを中心に、これからどんどん広まっていくのではないかと、勝手に予想しています。

タカフルがエジプトで広まってきたら、わたしたち夫婦も加入を検討しようと思っています♪